2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

焼けた背表紙

今本を読んでいるこの一回目の気持ちを、 二回目のわたしは感じないのだろうな……と、 分かってしまうのってせつない。 あなたが好きであなたを好きなひとたちを優しい色が撫でますように

薄緑みたいな名前のひと

寂しくない本は本ではないし、 寂しくないなら本を読む必要はない。って、たぶん吉田篤弘さんの本で読んだのだっけ。わたしたち、いきぐるしいばかりだし、 本だって、寂しいのかもしれないけど、 本を読んでいるあいだだけは、足りないものなんてなにもない…

同じようにゆれる

ふだん乗る機会がほぼないので、バスや電車で並んで座ったことのあるひととの記憶が、あんがいあざやか。 しゃべったり、しゃべらなかったりしたけど、 ゆきさきは同じところだから安心していた。くすぐったい時間。

黒猫とミルクティー猫

夜ふかしっ子のはずが、最近なんとなくつかれてて、ごろごろしてるとわりとすぐに寝ちゃう。 いけないいけないと思いつつ、ゆかだんにくっついたまま落ちてゆく幸福。 のそりと起き、ごめんねえと言いながら猫のぬいぐるみの待つベッドへ向かうのだった。

シーラカンスのパレット

成人式の子たち、可愛かったな。 そのなかに弟もいた。時間が経って、歳をとるのって、 ほんとうに残酷で美しいことだね。

あなたは遠くにいる

明けましておめでとうございます。家族と過ごしていると、遠くにいるひとのことを考えてしまう。 元気か、ちゃんとごはんを食べてるか、眠れているか、好きなことを好きなままでいるか。 三月を待たずに告げる決別のエバー・グリーン さいわい くるしい